安保理協議なら本格濃縮 核研究やめないとイラン


◎【テヘラン5日共同】イランの核交渉責任者を務める最高安全保障委員会のラリジャニ事務局長は5日、記者会見し、国連安全保障理事会が同国の核問題に関する協議を始めた場合、「(本格的な)ウラン濃縮を開始する。(小規模濃縮などの)研究開発はやめない」と述べた。

6日に始まる国際原子力機関IAEA)定例理事会を前に、対イラン制裁に向けた圧力を強める欧米をけん制する狙いがあるとみられる。ただイランの核開発に同情的なロシアや中国も、核問題の緊迫化を避けるため、イランの濃縮関連活動の停止を求めており、同国は、厳しい立場に立たされている。

事務局長は「研究開発は、イランの国益と独立にかかわる事項だ」と主張した。