■男性優位根強いサウジで女性5人が性転換手術


◎[リヤド 3日 ロイター] サウジアラビアで根強く残る男性優位思想はこりごりと、5人の女性が自身が男性になる決断を下し、性転換手術を受けていたことが明らかになった。サウジアラビアの有力紙「アルワタン」が報じた。

 報道によると、男性優位主義による精神的コンプレックスで悩んでいた5人の女性は過去1年の間に海外で性転換手術に踏み切ったという。

 サウジアラビアではイスラム教の教えが厳格に守られており、女性は車の運転が出来ない上に親族の男性と一緒でなければ公共の場に行くことも出来ないなど、いくつもの規制が女性には課せられている。

 イスラム教指導者はこうした性転換手術を禁止する法を制定し、法の穴を埋める必要があると当局に訴えかけており、内務省も「アルワタン」の取材に対し、イスラム教関係者や精神科医による協議が行われていることを認めながらも、性転換手術を受けた人々が逮捕されることはないと述べている。