対テロ戦争での共闘確認…米・パキスタン首脳会談


◎【イスラマバード=平本秀樹】南アジア歴訪中のブッシュ米大統領は4日、イスラマバードの大統領府でパキスタンムシャラフ大統領と首脳会談を行い、両国が対テロ戦争での共闘を続けていく方針を確認した。
 会談後の共同記者会見で、ブッシュ大統領は、「(国際テロ組織)アル・カーイダを打倒する最善の方法は情報を共有し、彼ら(アル・カーイダ)の居場所を突き止めることだ」と述べた。

 また、ブッシュ大統領は、「自由や民主主義による繁栄が、過激派を倒すことを彼(ムシャラフ大統領)は理解している」と述べる一方で、2007年に予定されている総選挙が「開かれた公正な選挙」になるよう求め、一層の民主化に取り組むよう促した。

 ムシャラフ大統領は首脳会談で、米国がインドに提供することで合意した民生用核技術をパキスタンにも提供するよう求めたが、ブッシュ大統領は「両国の歴史もエネルギー事情も異なる」と協力を行わない方針を示した。(読売)




■ロシア、イスラエルを承認するようハマスに要請=会談初日


◎[モスクワ 3日 ロイター] パレスチナイスラム原理主義組織ハマスの代表団は3日、ロシア政府側と初日の会談を行った。ロシア側は会談で、ハマスに対して、イスラエルが存在する権利を承認するとともに、和平に向けた取り組みに従うべきだ、との立場を明らかにした。

 一方ロシアによると、ハマスは、イスラエルが武力を行使しないならば、停戦を引き続き順守する用意がある、との見解を示した、という。

 ハマスとロシア政府との会談は、3日間にわたり続けられる見通し。

 ラブロフ露外相は、中東和平の調停者(ロシア・国連・米国・欧州連合)の要求はすべて尊重されなければならいと明言した、としている。

 イスラエルや米国から強い反発を受けているハマスは、ロシア訪問で国際的な認知を得たいと期待している。1月25日のパレスチナ評議会選挙で勝利して以来、ハマスが主要国と会談するのは今回がはじめて。