バグダッド郊外でシーア派労働者が多数殺害される=警察


◎[バグダッド 3日 ロイター] イラクの警察や内務省関係者が3日明らかにしたところによると、同国の首都バグダッド南東のナフラワンで2日夕方、スンニ派とみられる50人以上の武装勢力が、多数のシーア派労働者を殺害した。

 地元政治家は、この攻撃で少なくとも25人が死亡したと証言。シーア派に対する攻撃だとの見方を示した。




イラクで33人死亡、首都は再び車両通行禁止に


イラクでは2日も、バグダッドの市場など各地で爆弾テロや銃撃が相次ぎ、AFP通信によると計33人が死亡した。政府は衝突を封じ込めるため、イスラム教の休日に当たる3日、首都全域で2度目の車両全面通行禁止とした。同様の措置は2月26日にも導入されている。

 2日の爆弾テロは、首都のサドルシティーの市場で起きた。シーア派住民が圧倒的に多い地区で、車爆弾により5人が死亡、8人が負傷した。首都南東部のシーア、スンニ両派が混在する地区の市場でも爆弾テロがあり、女性ばかり計4人が死亡、11人が負傷した。

 またシーア派によるスンニ派モスク襲撃を強く非難していた有力スンニ派政党「イラク合意戦線」のドレイミ代表の護衛が乗った車が首都西部で銃撃され、護衛1人が死亡、4人が負傷した。ドレイミ氏は車内におらず、無事だった。

 一方、イラク駐留米軍のリンチ少将は2日の会見で、中部ファルージャで27日に、イラクアルカイダ機構のザルカウィ幹部と関連がある武装勢力61人を拘束した、と明らかにした。(朝日)