■UAE企業が再審査申請 港湾問題、米議会の理解求め


◎【ワシントン=有元隆志】ニューヨークなど米国の主要六港を管理する英企業P&Oを買収するアラブ首長国連邦(UAE)の国有企業ドバイ・ポーツ・ワールド(DPW)は二十六日、米政府と議会に対し、再審査を行うよう自発的に申し出た。

 ブッシュ政権はすでに買収が米国の安全保障に与える影響はないとの結論に達しているが、議会を中心に買収阻止に向けた動きが強まっている。このため、同社として、自ら再審査を申し出ることで、買収に対する米議会の理解を得るねらいがあるとみられる。


 AP通信によると、DPWはドバイから独立して米港湾の運営にあたる米国子会社を創設することも約束した。ハドリー大統領補佐官(国家安全保障担当)は二十六日、買収に向けた作業がはかどるよう支援していく考えを示した。(産経)