■宗派抗争さらに激化 29人死亡 イラク、首都周辺は厳戒


◎【カイロ=加納洋人】イラク中部のサマーラで二十二日発生したイスラムシーア派の聖廟(せいびょう)爆破事件をきっかけに激化した宗派抗争は二十六日も止まらず、同日だけで、米兵三人を含む少なくとも二十九人が死亡した。

 AP通信によると、首都バグダッドとその周辺では前日に引き続き車両通行禁止の措置がとられ、厳重警戒態勢が敷かれた。しかし、同日夕方の首都南東のシーア派地域に対する迫撃砲攻撃で、十六人が死亡、五十三人が負傷。さらに、首都東部のシーア派地域でも迫撃砲攻撃があり、三人が死亡、六人が負傷した。また、首都西部では路肩爆弾による攻撃で米兵二人が死亡したほか、首都中心部でも米兵一人が殺害された。


 一方、首都北方のバアクーバでは同日、武装集団がサッカーをしていた少年らに発砲し、二人が死亡、五人が負傷した。(読売)