ファタハが連立参加に暫定同意=パレスチナ新政権


◎【ガザ市22日】パレスチナ評議会(議会)のファタハ陣営の指導者アル・アハメド氏は22日、イスラム急進組織ハマスとガザ市で話し合った結果、ハマス主導のパレスチナ連立政権に参加することでファタハが暫定的に同意したと述べた。(写真はガザ地区で会談するハマスガザ地区指導者ザハル氏とファタハのアル・アハメド氏=左)

ハマスは1月の評議会選挙で132議席中、73議席を獲得する大勝利を収め、それまで与党だったファタハは45議席と惨敗した。アル・アハメド氏は、共通政策について合意が成立すればファタハは連立に参加するが、そうでなければファタハは建設的野党にとどまるだろうと語った。

ファタハの多くのメンバーは連立に参加するよりも、パレスチナ自治政府の財政危機など広範な問題へのハマスの取り組みを静観した方がよいとの姿勢を取っている。中東和平プロセスに大きく関与している米国、欧州連合(EU)などはハマスが暴力放棄を約束し、これまでパレスチナ側がイスラエルとの間に結んだ協定を受け入れ、イスラエル生存権を承認しなければ財政援助を止めると警告している。〔AFP=時事〕