自爆テロ相次ぐ

■ミクダディヤでシーア派の葬儀の最中に自爆攻撃、36人死亡

◎[バクバ(イラク) 4日 ロイター] イラクの治安当局者によると、バグダッドの北東100キロに位置するミクダディヤで4日、シーア派の住民が葬儀を行っている最中に自爆攻撃があり、36人が死亡、40人が負傷した。
 12月15日に国民議会選挙が済んで以来、最悪の惨事となった。


駐留米軍、年内削減の可能性=ブッシュ大統領

◎[ワシントン 4日 ロイター] ブッシュ米大統領国防総省で演説し、年内にイラク駐留米軍を削減する可能性があると述べた。
 ただ大統領は、いかなる削減もイラク現地の情勢と、ワシントンではなく軍司令官が下した決定に基づいて行われるという見方も示した。
 大統領は、昨年12月半ばのイラク議会選挙後に既に計画されていた米兵削減が進行中で、選挙前の米兵13万8000人が数千人少なくなるという見通しを示した。検討中の削減数は、12月の選挙中の治安支援に当たっていた約2万人の削減とは別という。
 ブッシュ大統領は「イラクが治安・政治面で米国の期待通りに進展し続ければ、米政府はイラク新政府首脳と今後とり得る調整について協議を進めていく」と話した。


■南部カルバラで爆発、11人死亡・18人負傷=警察

◎[カルバラ(イラク) 5日 ロイター] イラク南部の都市カルバラで爆弾が爆発し、11人が死亡、18人が負傷した。警察が明らかにした。
 警察によると、爆発は市内にあるイスラムシーア派の2つの主要な礼拝堂にはさまれた地域で発生した。自爆攻撃か道に仕掛けられた爆弾のいずれかが原因だという。


自爆テロ相次ぎ百人超死亡 イラク中部ラマディなど

◎【カイロ5日共同】ロイター通信によると、イラク中部のカルバラとラマディで5日、自爆テロがあり、カルバラで50人、ラマディで60人以上がそれぞれ死亡、計100人以上が負傷した。バグダッドでも、自動車を使った自爆テロが相次ぎ、市民ら2人が死亡した。
 死者数は昨年12月の連邦議会選後の攻撃・テロとしては最多。政治日程の進行が治安改善に結び付かないイラクの現状をあらためて見せつけた。
 カルバラはイスラムシーア派の聖地で、これまでもシーア派を敵視するスンニ派武装勢力によるとみられる大規模テロが度々発生。議会選の確定結果は出ていないが、現在までのところシーア派宗教勢力が優勢で、選挙結果や選挙そのものに反発する武装勢力のテロとみられる。
 カルバラでは、自爆犯がイマームフセイン廟付近の人込みの中で体に巻き付けた爆弾を爆発させた。