昨年、ジャーナリスト47人犠牲に。批判封じの殺害多発


■ジャーナリスト47人犠牲 昨年、批判封じの殺害多発


◎【ニューヨーク3日共同】ジャーナリストの権利を守るために活動する非営利団体ジャーナリスト保護委員会」(CPJ、本部ニューヨーク)は3日、世界で昨年1年間に計47人のジャーナリストが犠牲になったとする年次報告を発表した。
 昨年の傾向について報告は、戦闘に巻き込まれるなどのケースは比較的少なく、犠牲者の4分の3以上は、批判封じや言論内容への報復を目的とした「殺人」の被害者だったとした。
 最も危険な国はイラクで全体の半数近い22人が犠牲となり、その7割以上は殺人の被害者。うち少なくとも8人は拉致の上、殺害された。3人は米軍による発砲で死亡した。
 犯罪組織や汚職を告発するメディアに対する報復が続くフィリピンでは4人が殺害され、レバノンでは著名ジャーナリストのトエニ氏が暗殺されるなど2人が死亡した。