単身イラク入りした、16歳のイラク系アメリカ人少年が保護される


■16歳米少年イラク一人旅 「現状見たい」、当局保護


◎【カイロ31日共同】米フロリダ州の少年(16)が「イラクの現状を見たい」と1人でイラク渡航、米当局に保護されて30日、帰国の途に就いた。AP通信などが報じた。
 少年はファリス・ハッサン君。両親はイラク出身だが、ファリス君自身は米国生まれでアラビア語も話せない。両親に「情勢が落ち着いたら連れて行く」となだめられたが納得せず、内証で11日に米国を出発。
 いったんクウェートイラク国境に向かったが、連邦議会選挙前の国境封鎖で入国できず、両親の知人が住むレバノンを経由して25日にバグダッドに到着した。
 2日後に「調査と人道援助活動のために来た」とファリス君から連絡を受けたAP通信の記者が米大使館に通報、保護された。




陸自部隊幹部の残留促す イラク復興で米政府


◎【ワシントン31日共同】米政府が、陸上自衛隊イラク南部サマワから撤退した後も、南部を中心とした地域に陸自部隊の中堅幹部ら少人数を残留させ、地方復興などを目的とした人的貢献に関与させられないか、日本政府に検討を促していたことが、31日分かった。複数の日米関係筋が明らかにした。陸自の他地域への移動提案に続く米側の打診。移動提案について日本側は既に断っている。
 2006年には多国籍軍(25カ国)から各国部隊が大幅に離脱することが予想されている。このため、少人数だけでも軍事要員を残留させることで、日本など主要同盟国を含めた現在の枠組みをできるだけ堅持、反米武装活動の長期化が懸念される連邦議会選挙後のイラク復興プロセスを「多国間協力体制」で推進したい思惑があるとみられる。




スンニ派政党事務所そばで爆弾爆発、5人死亡


◎[バクバ(イラク) 31日 ロイター] 警察の発表によると、イラクで31日、スンニ派の政党「イラクイスラム党」の事務所付近の道路わきに仕掛けられた爆弾が爆発し、そばを通りかかった自動車に乗っていた5人が死亡した。また、そのほかに2人が負傷した。
 爆発現場は、バグダッドから約60キロ北方に位置するハーリス。
 警察は、攻撃は同党のメンバーを狙った、との見方を示している。
 イラクイスラム党は今月の国民議会選に参加したスンニ派連合の中心的存在。イラクアルカイダなどの武装組織は選挙に批判的な立場を示しており、参加したスンニ派の政治家を攻撃すると警告していた。