ロシア案検討を公式に発表


■ロシア案「真剣に検討」 共同濃縮提案


◎【テヘラン29日共同】イランの最高安全保障委員会のバイディ事務局次長は28日、ロシアと共同で同国にウラン濃縮施設を建設するとしたロシア妥協案について「真剣かつ熱心に検討する」と述べた。受け入れの可否は明確にしなかった。イラン学生通信が同日伝えた。
 ロシア案に対するイランの公式な反応は初めて。次長は「イランは、核拡散防止条約(NPT)の枠組み内でのすべての権利を要求する」とも主張。欧米の濃縮放棄の要求には応じない考えを示唆した。ロシアを引き留めるため妥協案に前向きな姿勢を示した発言とみられる。