ハイチに派遣中のヨルダン兵銃殺される


■ハイチ国連派遣団のヨルダン人兵士が銃撃され死亡


◎【メキシコ市・藤原章生カリブ海の小国ハイチに駐留する国連ハイチ安定化派遣団(兵員、警察官計約8800人)のヨルダン人兵士が24日、首都ポルトープランスの貧困地区シテソレイユをパトロール中、何者かに頭部を撃たれ死亡した。
 内乱の拡大でアリスティド前大統領が出国を余儀なくされた04年2月末から暫定政権下にあるハイチでは、来年1月8日に大統領選を予定している。だが、依然アリスティド氏を支持する貧困層が選挙のボイコットを呼びかけ、ここに来て治安が悪化している。
 首都ポルトープランスからの報道によると、今月20日には、地元警察の指導や和平監視を担うカナダの警察官幹部(57)がシテソレイユ近郊で、武装集団に撃たれ死亡し、別の団員も重傷を負っている。04年6月に駐留を始めた国連派遣団の犠牲者は今回のヨルダン兵を合わせ7人になっている。(毎日)