皇太子が女性の運転容認を示唆


■スルタン皇太子、女性の運転容認を示唆


◎[リヤド 25日 ロイター] サウジアラビアのスルタン皇太子は、同国女性の自動車運転を容認する可能性を示唆した。ただ、女性の自動車運転を認めるかどうか最終的に決定するのは男性だとしている。国営通信SPAが25日に報じた。
 同皇太子は「父や夫、兄弟が希望するならば女性の運転について検討する。ただ、彼らが女性の運転を希望しないのであれば、彼らにそれ(女性の運転)を押し付けることはできない」と述べた。
 女性の自動車運転の権利は、国内改革派が要求する主要事項の1つ。
 一方、宗教学者らは、女性が運転するようになれば、家庭以外で他の男性と接触する機会が増えることになる、と危惧している。
 この禁止令は、都市部や主要道路上では守られているものの、農村部などでは軽視される傾向にもある。
 アブドラ国王は、サウジアラビアの経済発展にとって女性の社会進出が優先事項であるとしながらも、いかなる変化もイスラムの原則の範囲内で行うとしている。