大量破壊兵器が無いとわかっていれば、イラク戦争には消極的だったと、米パウエル氏


■爆弾被害者のための献血


◎[バグダッド 25日 ロイター] 爆弾騒ぎが相次ぐバクダッドのサドルシティーにあるモスクで25日、イラク人女性による献血が行われた。採取された血液は、バグダッド市内にある政府系の病院で爆弾による被害者のために使われる。献血者はその行いに対し神聖なコーランの祈りを受けた。




■兵器なければ消極的助言 対イラク開戦でパウエル氏


◎【ワシントン25日共同】パウエル前米国務長官は25日放映のABCテレビのインタビューで、イラク大量破壊兵器問題に関して、開戦前に兵器が存在しないことを確認できていたら「違う計算が働いただろう」と述べ、ブッシュ大統領に対し開戦に極めて消極的な助言をしていたはずだと語った。
 前長官は「当時、兵器が廃棄されていたことを知っていたら、大統領には極めて困難な決断となっていただろう」と指摘。「『兵器がないのに(国連で支持が得られるかどうか)私にはよく分からない』と、私も大統領に伝えていただろう」と述べた。
 前長官は、開戦直前に国連安全保障理事会で「フセイン政権が大量破壊兵器保有している証拠がある」と演説したことについて今年9月、「(人生の)汚点となるだろう」と述べていた。




バグダッド北方の2カ所で武装集団が襲撃、イラク人治安部隊10人が死亡


◎[バクバ 26日 ロイター] バグダッドの北方にあるブフルズとダバブで26日、武装集団の襲撃によってイラク人治安部隊の10人が殺害された。治安当局が明らかにした。
 警察当局によると、武装集団は早朝、バグダッドから約60キロ離れた町ブフルズで検問所を襲撃し、イラク人警官5人が死亡、3人が負傷した。また警官の反撃によって武装集団の6人が死亡した。
 一方、軍当局によると、バグダッドから約100キロ離れた村ダバブでも、武装集団の攻撃によって5人の兵士が殺害されたという。




■米軍が好意的テレビに金銭 イラクで毎週600ドル


◎【ワシントン26日共同】26日付の米紙ワシントン・ポストは、イラク駐留米軍が、米軍の活動を好意的に扱う現地テレビ局の番組に毎週600ドル(約7万円)を支払っているほか、テレビ局の関連設備購入のため約3万5000ドルを供与、30万ドルかかる関連施設まで建設しているとの米軍報道担当者の話を報じた。
 イラク駐留米軍をめぐっては、報酬を払って都合のいい記事をイラク紙に掲載させていた疑惑が先月発覚。米軍が調査を進めている。
 ただ現地の米軍指揮官はテレビ局への現金支給を否定。一方、テレビ局のプロデューサーは「スタッフが米軍から月1000ドルの支給を受けた」としており、説明が食い違っている。




ウクライナ大統領が電撃訪問、撤退前に部隊を視察


キエフからの報道によると、ウクライナのユーシェンコ大統領は26日、イラクを電撃訪問した。03年からイラクに派遣しているウクライナ軍治安維持部隊が今月30日までに撤退するのを前にした現地視察。イラク軍への駐屯地引き渡し式に出席し、イラク当局と、石油開発分野での2カ国間協力についても協議する予定。(毎日)