HIVを意図的に感染させた疑いのブルガリア人看護師らの死刑判決を破棄


HIV感染させた看護師ら、死刑判決を破棄


◎【カイロ=長谷川由紀】リビアからの報道によると、400人以上の子供にエイズウイルス(HIV)を輸血感染させたとして、ブルガリア人看護師5人とパレスチナ人医師1人が銃殺刑の判決を受けた事件で、同国最高裁は25日、判決を破棄し、審理をベンガジの裁判所に差し戻す決定を下した。

 この問題を巡っては、今月22日、ブルガリアと米国、欧州連合(EU)などが、感染した子供を支援するための民間活動団体(NGO)を設置することで、リビア側と合意しており、差し戻し決定はこの合意を受けた措置とみられる。

 6人は、1990年代後半、汚染された血液製剤を意図的に子供に輸血した容疑で逮捕され、2004年、ベンガジの裁判所が銃殺刑の判決を出した。(読売)