EUとの核交渉4ヶ月半ぶりに再開


■イラン、EUが核交渉 4カ月半ぶり、妥協案焦点


◎【ウィーン21日共同】イランの核問題をめぐる同国と、英国、フランス、ドイツの欧州連合(EU)3カ国の交渉が21日、約4カ月半ぶりにウィーンで再開された。
 交渉では、ウラン濃縮の前段階に当たる転換作業をイランが行うことを認める代わりに、濃縮はロシア国内で実施するとのロシアが提案した妥協案の扱いが焦点。
 米欧は同案を支持しているが、イランに技術移転を認めていないため、「原子力平和利用の権利」を盾に自前の核燃料サイクル確立を目指す同国との隔たりは大きく、交渉は難航しそうだ。
 米欧は交渉が決裂すれば、経済制裁に道を開く国連安全保障理事会への付託に向けた動きを加速させる方針。イランも交渉の展開次第では核兵器開発につながるウラン濃縮に着手する構えを見せている。