駐留軍削減後のイラクについて、在イラク米大使がイランと協議


■米、イランと治安協議 駐留軍削減後のイラク


◎【ニューヨーク27日共同】28日発売の米誌ニューズウィークは、イラク駐留米軍削減後の治安維持の方策を探るため、ハリルザド駐イラク米大使が、イラク武装勢力との関係などが指摘される隣国イランと協議を行う方針だと伝えた。大使が同誌との会見で明らかにした。
 大使は、米軍が拙速な撤退を行った場合、イスラムシーア派スンニ派による「非常に長期の地域戦争」が起こり、イラクがテロリストの温床になると警告。米軍撤退を慎重に行う必要性を強調した。
 大使はまた、イラク治安維持にイランを関与させる話し合いを進めることについて、ブッシュ大統領から権限を与えられたと言明。イランとの話し合いが「(治安維持の方策を検討するための)出発点となる」と述べ、重視する考えを明らかにした。