フセイン裁判再開、そして再休廷


フセイン裁判が再開=虐殺事件でビデオ証言−イラク


◎【カイロ28日時事】フセインイラク大統領(68)ら旧政権幹部の人道犯罪を裁く裁判が28日、首都バグダッドの特別法廷で再開した。この日の公判では、検察側証人によるビデオ映像を使った証言が行われた。次回公判は12月5日に開かれる。
 裁判では、1982年にバグダッド北方のドゥジェイル村で起きた治安部隊によるイスラムシーア派住民140人余りの虐殺事件に対するフセイン被告らの責任が問われている。10月19日の初公判で、フセイン被告やラマダン元副大統領ら被告8人全員が無罪を主張した。




フセイン元大統領の第2回公判はじまる


◎[バグダット 28日 ロイター] イラクで28日、フセイン元大統領らに人道に反する行為の罪を問う第2回公判が始まった。この裁判では、フセイン元大統領のほか、7人が容疑者となっている。
 裁判所の映像によると、フセイン元大統領はコーランを持って出廷、「平和の民に平和を」と述べて着席した。 




■本格審理、また先送り フセイン裁判が休廷


◎【バグダッド28日共同】多数の住民を虐殺したなどとして、戦争犯罪で起訴されたイラクサダム・フセイン元大統領(68)らの公判が28日、バグダッドイラク高等法廷で再開された。弁護側は、米占領下で設置された法廷の正当性に異議を申し立て、休廷を要求。アミン裁判長は、襲撃事件で死亡した弁護士らの後任を決める時間が必要として、12月5日まで1週間の休廷を宣言した。
 フセイン政権による「長期独裁の罪」を裁く本格審理入りは、また先送りされた。法廷では、既に死亡した検察側証人の証言が朗読され、証言のビデオが公開された。
 弁護団は「法廷の正当性に異議を唱える」として、審理参加を拒否する権利があると主張。裁判長は「書面で適当な時期に回答する」と述べた。