厳戒下でチェチェン議会選。親露政権確立のもくろみ


■親ロ政権確立の総仕上げ 厳戒下でチェチェン議会選


◎【グロズヌイ(ロシア・チェチェン共和国)27日共同】独立派武装勢力の抵抗が続くロシア南部チェチェン共和国で27日、新たに発足する議会の選挙が厳戒態勢下で行われた。2003年の住民投票で承認された、ロシアからの独立を否定する共和国憲法に基づく政治プロセスの一環で、プーチン政権は今回の選挙を親ロシア政権確立の総仕上げと位置付けている。
 しかし、独立派武装勢力はロシア軍への抵抗を弱めておらず、共和国の正常化への道のりは依然険しい。
 即日開票され、28日には大勢が判明する見通し。議会選実施に反対する独立派武装勢力のテロに備え、治安当局は警官ら約2万4000人を動員し、投票所などの警備に当たった。