イスラエル軍がガザで空爆、7人死亡


アッバス議長との会談拒否 シャロン首相


◎【エルサレム27日共同】イスラエル北部ハデラで26日起きたパレスチナ武装組織による自爆テロを受け、シャロン首相は27日「テロとの戦いに真剣に取り組まない限りパレスチナ自治政府アッバス議長とは会えない」と述べ、首脳会談を拒否する姿勢を明らかにした。
 イスラエル首相府によると、訪問中のロシアのラブロフ外相との会談で語った。
 対イスラエル武装闘争の放棄を掲げ対話路線による和平進展を目指すアッバス議長にとっては、大きな痛手。米国も武装組織の取り締まり強化を求めており、議長は早急な治安対策の立て直しを迫られることになった。
 自爆テロは26日、ハデラの市場で発生した。




■ガザ北部空爆、7人死亡 イスラエル


◎【エルサレム27日共同】イスラエル軍は27日、ガザ地区北部のパレスチナ難民キャンプ、ジャバリヤ近くを走行中の車両を空爆パレスチナ筋によると、乗っていたイスラム原理主義組織イスラム聖戦の幹部ら2人のほか、付近にいた市民5人が死亡、約27人が負傷した。26日にイスラエル北部ハデラで5人が死亡したイスラム聖戦による自爆テロに対する報復。
 パレスチナ武装組織幹部を狙った空爆による殺害作戦は、ガザ地区撤退完了後の9月下旬以来。軍はイスラム聖戦の掃討作戦を強化する方針。

【追記】イスラム原理主義組織「イスラム聖戦」の地元指導者と活動家の2人を殺害、巻き添えになったとみられる10代の少年を含む5人が死亡した。(時事)