■米、ウズベク基地撤退 武力鎮圧批判で関係悪化


◎【モスクワ28日共同】AP通信などによると、ウズベキスタンを訪問しているフリード米国務次官補は27日、米中枢同時テロ以降、アフガニスタンへの軍事作戦のため米国が使用しているウズベク南部ハナバード基地について「ウズベク政府の要求に基づき、撤退するつもりだ」と述べた。ウズベクのカリモフ大統領との会談後、記者団に明らかにした。

ウズベク東部で今年5月に起きた反政府暴動の武力鎮圧を米国が強く批判したことなどから、両国の関係が悪化。ウズベク政府は7月、180日以内の駐留軍撤退を米国に求めていた。アフガンへの軍事作戦のためのウズベク基地に代わる新たな拠点確保に向けた動きが今後活発化する。

次官補は「ウズベク政府と撤退についてこれ以上協議するつもりはなく、要求期限内に撤退する方針だ」と述べた。カリモフ大統領との会談で撤退問題は協議しなかったとしている。