ラマダン明けに備えて、来月上旬に国内線減便、航空2社が協調[運輸]‎‎


◎世界的な原油高騰による燃料費負担増を受け、マレーシア航空(MAS)と格安航空エア・アジアは26日、共同声明を発表し、10月1〜15日までの間、搭乗率の低い国内線の便数を削減する方針を示した。11月初めのハリラヤ(イスラム教の断食明け大祭)休暇シーズンに備え、燃料節約を図る。2社が合同で減便に踏み切るのは初めて。 27日付スターなどによると、声明はMAS親会社のプヌルバンガン・マレーシア(PMB)との連名で出された。対象となる路線、規模などは明らかにされていない。
声明でPMBのナスション・モハメド最高経営責任者(CEO)兼社長は「2社の決定を歓迎する。原油高に苦しむほかの航空会社も含め、航空業界全体の利益となるだろう」と表明した。
また、MASのエグゼクティブ・ダイレクター、アズミル・ザルディン氏は「減便は期間限定の措置で、利用者に不便な思いをさせないと信じている」とした。
一方、エア・アジアのトニー・フェルナンデスCEOは「(2社が歩調を合わせた)決定は歴史的なもの。今回の共同作業が、今後2社の協調路線を後押しすることになれば」と期待を表明した。