IAEA決議に激しく反発 イラン外務省が声明


◎‎【テヘラン27日共同】イラン外務省は26日、声明を発表し、同国の核問題を国連安全保障理事会に付託する可能性があると警告した国際原子力機関IAEA)理事会決議について「見直されない場合は(査察強化を目的とした)IAEA追加議定書の暫定適用などすべての譲歩を破棄するほか選択肢はない」と激しく反発した。国営テレビが伝えた。

イランが、英国など欧州3カ国との合意で凍結してきたウラン濃縮活動の開始やIAEAの査察制限などの対抗策をとることを示唆しており、米欧との対立が一層激化する可能性がある。

決議はイランに、ウラン濃縮の前段階に当たる転換作業の中止や軍施設への査察などを要求。

核燃料サイクルの確立は、核拡散防止条約(NPT)で認められた権利」と主張するイランは、今回の声明で「IAEAや西側諸国に最大限協力するのは、(彼らの)批判を受け入れるためではない。安保理付託の脅しは問題解決の役に立たない」と決議への不満を表明した。




■イラン、IAEA決議案採択に賛成した国との経済関係を見直しへ


◎[テヘラン 27日 ロイター] イランは、先週の国際原子力機関IAEA)理事会で、イラン核問題を国連安全保障理事会に付託する可能性を警告する決議案が採択されたことに関し、この決議に賛成した国々との経済的関係を見直す、と表明した。

 イラン外務省報道官は、特に、同国から大量のガスを輸入しようとしているインドが賛成に回ったことに驚いている、と述べた。