イラクの小学校に武装勢力シーア派教師5人を射殺


◎【カイロ=柳沢亮之】イラク内務省などによると、バグダッド南郊イスカンダリヤの小学校に26日、警官に変装した武装勢力約10人が侵入、教師計5人をだれもいない別の教室に移した上で全員を射殺した。
 5人はいずれもイスラムシーア派信徒。移行政府の中枢を占める同派を憎悪する集団によるテロとみられる。

 また、イラクからの報道によると、バグダッドの石油省庁舎近くで26日朝、同省職員を乗せたバスに、爆弾を仕掛けた車1台が接近し爆発、同職員や警官ら10人が死亡、約30人が負傷した。武装勢力自爆テロと見られる。(読売)




武装勢力、小学校教師ら6人を教室で射殺 イラク


イラク中部ムエルハ村で26日、小学校教師ら6人が生徒の目の前で武装勢力に拉致され、その後、教室で殺害された。AP通信が報じた。

 現地警察によると、小学校の前で、生徒を送るミニバスに乗っていたシーア派の教師5人と運転手1人を、車2台に分乗し警官の制服を着た男9人が拉致した。男らは教師らを教室に連行、そのまま射殺したという。

 現場は、バグダッド南郊にあるスンニ派厳格派の勢力が強い地域。「死の三角地帯」と呼ばれ、外国人やシーア派教徒らが多数、殺害されている。

 また駐留米軍によると、バグダッド西部などで道路脇に仕掛けられた爆弾により、米兵計3人が死亡。バグダッドでは自爆テロによりイラク人警官7人が死亡するなど、イラクでは同日だけで計19人が殺害された。(朝日)




バグダッド北方のバクバで自爆テロ、最低10人死亡


◎[バグダッド 27日 ロイター] イラクの警察当局によると、バグダッド北方のバクバで、警察官に応募するため集まっていた人々の間で自爆テロが発生し、少なくとも10人が死亡、8人が負傷した。




イラクアルカイダ系組織ナンバー2を射殺=米軍


◎[バグダッド 27日 ロイター] イラクアルカイダ系組織のナンバー2、アブ・アザム容疑者が25日、バグダッドで米軍率いる軍によって射殺された。米軍が27日確認した。

 イラクに駐留する米軍の報道官は、「イラク市民の報告を受け、同容疑者の居所を突き止めた。米国とイラクの共同作業の結果だ。われわれは彼の追跡を続けていた」と語った。




■戦死兵の母、デモ中に逮捕 米ホワイトハウス前で


◎【ワシントン26日共同】米国での反戦運動のシンボル的存在となったイラク戦死米兵の母、シンディー・シーハンさんが26日、ワシントン中心部のホワイトハウス前で反戦デモに参加中、警察当局の指示に従わなかったとして逮捕された。長期間の拘束にはつながらない見通し。

シーハンさんは今年8月、ブッシュ大統領の休暇先、テキサス州の私邸周辺で「息子が死んだ理由を聞かせて」と大統領に面会を求めて泊まり込みを続け、一躍有名となった。シーハンさんの逮捕は初めて。米メディアによると、26日のデモで逮捕者は約370人に上った。

デモは26日午後、約500人以上が集結し、うちシーハンさんら約200人が歩道で座り込み。大統領はホワイトハウスで執務中だったとみられ、屋上に狙撃手も配置される中、デモ隊は「ブッシュは最悪の大統領」「兵士を帰せ」と訴え、周囲は一時騒然となった。

警察当局は約1時間半後、移動指示に従わなかったとしてデモ参加者の逮捕に踏み切った。




■米女性兵士に有罪 イラク人虐待事件で


◎【ワシントン26日共同】旧アブグレイブ刑務所で起きたイラク人虐待事件で訴追された米女性兵士リンディ・イングランド予備役上等兵(22)の軍法会議が26日、テキサス州フォートフッドで開かれ、陪審員側は捕虜虐待など6つの罪で有罪の評決を下した。AP通信などが伝えた。

5人の陸軍士官で構成する陪審は約2時間の協議で有罪と認めた。27日にも同じ陪審が量刑を決めるが、最高で10年の禁固刑になる可能性がある。

イングランド上等兵は7つの罪で訴追されていたが、陪審は捕虜虐待など5件と、2件の共同謀議のうち1件について罪を認定した。

イラク人虐待事件では、イングランド上等兵が裸のイラク人男性の首に付けたひもを引いている写真などが報じられ、事件への批判が高まるきっかけになった。