イスラエルを承認しないとの立場を堅持=ハマス幹部


◎[モスクワ 3日 ロイター] イスラム原理主義組織ハマスの幹部は3日、イスラエルを承認しないという立場を堅持する、と表明した。

 幹部のMohammed Nazzal氏は、記者団に対して「承認問題は済んだ話だ。われわれは、イスラエルを承認するつもりはない」と述べている。

 ハマスとロシア政府との会談を控えてのコメント。ロシア政府は、会談で、ハマスに対して和平構築に向けた努力を促す、と見られている。




■国際社会の認知求める ハマス、ロ外相と会談


◎【モスクワ3日共同】1月のパレスチナ評議会(議会)選で圧勝したイスラム原理主義組織ハマスの最高幹部マシャル氏らの代表団が3日、ロシアを訪問し、モスクワでラブロフ外相と会談、中東和平について協議する。ハマス代表団が選挙後、和平仲介を進めてきた主要国を訪問するのは初めて。

欧米諸国は対イスラエル武装闘争継続を掲げるハマスを「テロ組織」に指定しているが、ハマスは民主的な選挙を通じて選出されたことを強調、近く発足する新内閣の正統性を訴えて国際社会の認知を図りたい考え。




■米国政府に3千万ドル返還 パレスチナ自治政府


◎【ワシントン=有元隆志】ウェルチ米国務次官補(中東担当)は二日の下院外交委員会公聴会で、米政府が昨年、パレスチナ復興支援費として供与した三千万ドル(約三十四億五千万円)の返還をパレスチナ自治政府から受けたことを明らかにした。

 米政府はテロ組織と認定しているイスラム原理主義組織ハマスが政権入りすることに伴い、復興支援費の返還を求めていた。(産経)