アルカイダが資金提供 バリ島テロ、運び役を逮捕


◎【ジャカルタ28日共同】インドネシア国家警察幹部は28日、バリ島爆弾テロなど同国で昨年まで4年連続で起きた大型テロで、国際テロ組織アルカイダの指導部が少なくとも3回、資金を直接提供していたことが確認されたと述べ、資金の運び役だったアルカイダの複数のメンバーを逮捕し調べていることを明らかにした。

押収したビデオ映像も公表され、首謀者のうち依然逃亡中のマレーシア人、ヌルディン容疑者が登場して「アルカイダのマレー地域(マレーシア、インドネシアなど)の指揮官だ」と名乗る場面があった。

捜査幹部によると、運び役はいずれも外国人。資金はマレーシアやタイを経由して現金で届けられ、東南アジアのイスラム地下組織ジェマ・イスラミア(JI)が集めた募金や犯行グループが強盗で稼いだ金とともに使われた。逮捕した犯行グループの一部は、アルカイダの指導者ビンラディン容疑者と面会し、テロ実行の誓約書に署名したと自供した。