パレスチナ選挙戦開始 ハマス躍進か、延期論も


パレスチナ選挙戦開始 ハマス躍進か、延期論も


◎【エルサレム3日共同】25日投票予定のパレスチナ評議会(議会)選の選挙運動が3日、ヨルダン川西岸とガザ地区で一斉に始まった。初参加で躍進が予想されるイスラム原理主義組織ハマスと、新旧世代の分裂に揺れるパレスチナ解放機構(PLO)主流派ファタハによる事実上の一騎打ち。
 パレスチナ自治政府アッバス議長が選挙延期の可能性に言及する中、対イスラエル武装闘争の継続を明言しているハマスの得票率は、パレスチナ情勢に大きな影響を与えることになる。
 ハマスは2004年3月にイスラエル軍空爆で殺害された創始者ヤシン師の自宅前で、候補者名簿筆頭の幹部ハニヤ氏が「(これまで政治の主導権を握ってきたファタハの)汚職追放を目指す」と第一声を上げた。