アサド大統領自ら、ハリリ元首相を脅迫か


■シリア大統領が自ら脅迫 元レバノン首相暗殺で副大統領証言


◎【カイロ31日共同】シリアのハダム元副大統領は30日放映の中東の衛星テレビ、アルアラビーヤとの会見で、アサド大統領が、2月に暗殺されたハリリ元レバノン首相を自ら脅迫していたと証言した。
 ハダム氏はまた「シリアの政府機関が勝手にこのような決定を下すことはない」と述べ、暗殺事件にシリアが関与したとすればアサド大統領の指示があったはずだとの見方を示した。
 ハダム氏は6月に副大統領を辞任したばかり。シリアの政権中枢にいた人物の証言により、アサド大統領らが事件に関与したかどうかの解明を求める声が強まるとみられ、アサド政権はさらに苦境に追い込まれそうだ。
 ハダム氏は、アサド大統領が暗殺事件の数カ月前、シリアを訪れたハリリ元首相に「われわれの決定を妨害する者は抹殺する」と強い調子で脅したと語った。