サマワでサドル師派が駐留軍を牽制


■「占領軍は市内に入るな」 サマワでサドル師派


◎【サマワ30日共同】陸上自衛隊が駐留するイラク南部サマワで30日、イスラムシーア派の反米指導者、サドル師派の金曜礼拝があり、同派幹部のザルガニ師は説教の中で「占領軍」に対し、同派事務所近くをパトロールしないよう警告した。
 陸自サマワ派遣部隊はパトロールは行わないが、復興支援活動のため市内を通行することもある。派遣部隊広報は「宿営地外の活動は安全確保を配慮して行っている」と語った。
 サマワでは今月21日、英軍の車列がサドル師派事務所近くを通った際に爆発があり、英軍は「手りゅう弾攻撃を受けた」と発表。サドル師派は逆に、英軍から攻撃されたと主張、抗議デモを繰り返した。
 ザルガニ師は「4日前にもオーストラリア軍が事務所近くをパトロールした。これは挑発行為だ」と述べた。