ファタハが分裂を避ける道を探る


■立候補者名簿の統一可能に ファタハ分裂収拾に道


◎【エルサレム27日共同】来年1月予定のパレスチナ評議会(議会)選をめぐり、パレスチナ解放機構(PLO)主流派ファタハが新旧世代に分裂し、個別の立候補者名簿を提出していた問題で、裁判所は26日、統一名簿の再提出を認める判断を下した。
 評議会選では、初参加のイスラム原理主義組織ハマスの躍進が予想され、ファタハ内には政治の主導権を奪われるとの危機感があるが、分裂したままでの選挙戦突入は回避に見通しがついた。
 選挙は定数の132議席を半数に分け、比例代表制中選挙区制で行われる。ファタハパレスチナ自治政府アッバス議長を中心に、イスラエルの刑務所で服役中の新世代指導者マルワン・バルグーティ氏を比例名簿筆頭に据える方向で最終調整を進めている。




イスラエル武装ヘリ、ガザ地区をミサイル攻撃


◎[ガザ地区 27日 ロイター] 目撃者らの話によると、イスラエル武装ヘリが27日午前、ガザ市とガザ北部の標的に対して3発のミサイルを発射した。
 パレスチナ人の目撃者らは、1発は市内の未知の標的に当たり、もう1発はガザ北部のファタハの事務所を直撃、3発目は空き地に落下したと話した。死傷者の報告はこれまでのところない。
 イスラエル軍は、ファタハに属するアルアクサ殉教者旅団がメンバーの勧誘や指導者の会合に使用していた建物に2発のミサイルを発射したとしている。