民間機攻撃をサウジに警告 米、同時テロ3年前に


■民間機攻撃をサウジに警告 米、同時テロ3年前に


◎【ワシントン9日共同】米中枢同時テロの3年前に、米政府がサウジアラビアに対して、国際テロ組織アルカイダを率いるビンラディン容疑者が民間航空機をテロ攻撃の標的にする可能性があると警告、警戒を強めるよう求めていたことが9日までに機密解除された国務省文書から分かった。
 同時テロの実行犯19人のうち15人がサウジ出身。文書はハイジャックの恐れに言及していないが、米国が早くから民間航空機に関連したテロ攻撃を予測、サウジ当局にテロ対策の強化を求めていた経緯を示している。
 文書は1998年6月16日に在サウジ米大使館から国務省に送られた公電。シンクタンク「国家安全保障公文書館」が情報公開法で入手した。
 それによると、米当局者は同日、サウジ当局者と面会し、具体的な情報はないものの、ビンラディン容疑者が3日前の米テレビとのインタビューで数週間以内に軍用機を攻撃する可能性に言及したと説明。