ビンラディン生存をザワヒリ容疑者が宣言


ビンラディンは依然聖戦を主導している─ザワヒリ容疑者=インターネット


◎[ドバイ 7日 ロイター] アルカイダのナンバー2であるザワヒリ容疑者は、7日にインターネット上で流されたビデオで、指導者であるビンラディン容疑者が生存しており、いまも聖戦を主導している、と表明した。
 ビデオ映像は、武装勢力が頻繁に利用するサイトで公開された。
 このなかでザワヒリ容疑者は「アルカイダは、神のおかげによりいまもジハード(聖戦)の基盤である。その王子であるビンラヒンは引き続きジハードを主導している」と述べ、アルカイダが拡大し、勢力を強めている、と主張した。




ザワヒリ容疑者、イスラム諸国の油田への攻撃を呼びかけ


◎[ドバイ 7日 ロイター] アルカイダのナンバー2であるザワヒリ容疑者は、インターネットで7日に流したビデオの中で、イスラム戦士に対しイスラム諸国の油田を攻撃するよう呼びかけた。
 同容疑者は「ムジャヒディン(イスラム戦士)に対し、イスラム諸国から盗まれた原油に攻撃を集中するよう求める。原油から得られる収入の大半はイスラムの敵の元に行っている」と述べた。




■自決用に銃弾2発用意か ビンラディン容疑者


◎【ワシントン7日共同】ロイター通信は6日、国際テロ組織アルカイダの指導者ウサマ・ビンラディン容疑者が拘束されそうになった場合に自決するため、護衛に2発の銃弾が入った短銃を渡していたと報じた。米誌バニティー・フェアに抜粋が掲載されたテロ専門家ピーター・バーゲン氏の新著の内容として伝えた。
 それによると、ビンラディン容疑者の護衛を務めていたとされる人物が、バーゲン氏に対し「2発の銃弾が入った短銃を渡され、敵に包囲されたら生きて捕まらないよう、殺害することを指示された」と証言した。
 また、同容疑者と会ったことのあるパキスタン人は「彼はフセインイラク大統領を非難していた」と証言。ブッシュ米政権はイラク戦争前、フセイン元大統領と同容疑者が協力関係にあると主張していたが、証言はこれを否定する新たな材料となりそうだ。




ビンラディン容疑者健在 3カ月前の映像で副官


◎【カイロ7日共同】中東の衛星テレビ、アルジャジーラは7日、国際テロ組織アルカイダザワヒリ副官とされる人物が、イラク武装勢力に結束を訴え、指導者のウサマ・ビンラディン容疑者は「健在で聖戦を率いている」と呼び掛ける映像を放映した。
 AP通信によると、この日放映されたのは、9月に放映された映像の別の部分。エジプト大統領選の結果に言及していることから同月に撮影されたとみられる。映像の全編が同日、ウェブサイトで公開された。
 また副官は、イスラム諸国の原油収入が「敵の懐に入っている」と指摘、武装勢力に対しイスラム圏の油田施設を攻撃対象とするよう呼び掛けた上で「アルカイダは拡大を続け、増強している」と主張した。
 映像でザワヒリ副官は「イラクは米国人にとって惨状の地となっており、(米軍の)撤退は時間の問題だ」と主張した。