イラク選挙の女性責任者、セクハラで解雇へ


イラク選挙の責任者解雇へ セクハラなどで国連


◎【ニューヨーク3日共同】AP通信は3日、アナン国連事務総長が、イラクの選挙支援で陣頭指揮を執った国連政治局のカリーナ・ペレリ選挙支援部長を解雇することを決めたと報じた。
 ペレリ部長は女性。解雇は男性要員へのセクハラ(性的嫌がらせ)と管理職としての問題があったことを理由にしているという。国連幹部によると、正式発表は5日の予定。
 イラクアフガニスタンの選挙支援で手腕を発揮した同部長の解雇は、対イラク人道支援事業をめぐる汚職などで威信が低下している国連にさらに影響を及ぼしそうだ。




■<イラク自衛隊>サドル師派デモ隊が車両に投石、一部破損


イラク南部サマワで4日午前11時半(日本時間午後5時半)ごろ、陸上自衛隊の車両が郊外へ移動中にイスラムシーア派の反米指導者サドル師派のデモ隊と遭遇した。デモ隊からの投石で軽装甲機動車1台のサイドミラーが割られたが、隊員にけがはなかったという。
 防衛庁によると、陸自の車両はサマワから北へ約20キロのルメイサ市で担当していた養護施設の修復工事の完工式に出席するため現地に向かっていた。現在派遣されている第8次隊トップの立花尊顕(たかあき)群長も同行していた。デモ隊は「ノージャパン」と叫んで投石していたが、陸自の車両を待ち伏せしていたかどうかは不明。
 サマワの宿営地には3日、額賀福志郎防衛庁長官が訪問し、「現地の治安は比較的安定している」とコメントしたばかりだった。【反田昌平】
 ◇額賀長官「サマワの治安はよくなりつつある」
 サマワ訪問を終えて4日夜に帰国した額賀福志郎防衛庁長官は、記者団に「(投石被害は)初めてのことではない。サマワの治安はよくなりつつあるという感じを受けた」と語り、治安情勢に問題はないとの認識を示した。(毎日)