南部ケシム島でM6.1の大地震


■イランが北朝鮮に石油の提供を提案、ミサイル支援の見返り=独誌


◎[ベルリン 26日 ロイター] 26日付の独シュピーゲル誌は、匿名の西側情報筋の話として、イランが北朝鮮に、核ミサイル開発支援の見返りとして石油・ガスの提供を申し出ていたと報じた。
 この情報筋によると、イランの上級当局者が10月第2週に平壌を訪れ、この提案を伝えたという。北朝鮮がこれにどう答えたかは不明としている。
 外交筋や情報筋は、イランが、核技術の開発中止を求める国際的な圧力に反して、ウラン濃縮計画を進めていると指摘している。
 イランは、自国の核計画は全面的に平和目的だと主張している。
 シュピーゲル誌は、イランのシャハブ3ミサイルが北朝鮮製のノドンを基本にしており、北朝鮮はイランにとってミサイル技術開発での最重要パートナーだと指摘した。




■M6.1の地震で10人死亡、50人以上が負傷


◎【カイロ高橋宗男】イラン国営テレビによると、イラン南部のケシム島付近で27日午後1時半(日本時間同7時)ごろ、強い地震があり、少なくとも10人が死亡、50人以上が負傷した。米地質調査所によると、震源地はペルシャ湾の出口に位置する港湾都市バンダルアバスの南西約60キロで、震源の深さは約35キロ。地震の規模を示すマグニチュード(M)は推定6.1。
 ペルシャ湾に浮かぶケシム島は人口約12万人。観光地として知られ、国営イラン通信は余震が3回発生し、島内の主要病院には多数の負傷者が運ばれたと伝えた。電話は不通になり、壊滅的な村もあるとの情報もあるが、地元当局者はAP通信に「被災地の人口は少なく、それほど被害は拡大しないのではないか」との見方を示した。
 イランでは2月、同国中部を震源とするM6.4の地震で600人以上が死亡。03年末にはM6.8の地震が南東部バムを襲い、約3万1000人が死亡した。(毎日)