テロ首謀者がビデオで欧米攻撃を呼びかけ


■新たに2人の鳥インフルエンザ死亡例確認


◎[ジャカルタ 17日 ロイター] インドネシア保健省は17日、新たにH5N1型の鳥インフルエンザによる2人の死亡例が、香港の研究所で確認された、と発表した。
 同省幹部によると、調査対象となっていたのは、先週末に死亡した20歳の女性と、先週死亡した16歳の少女。




■ビデオにバリ島テロ首謀者 米国などへ聖戦呼び掛け


◎【ジャカルタ17日共同】インドネシアのカラ副大統領は16日夜、イスラム教の指導者を招き、バリ島同時爆弾テロの捜査で警察が押収した犯行グループのビデオを公開した。出席者によると、ビデオには同テロの首謀者とされるヌルディン容疑者が写っており、米国などに対するジハード(聖戦)を呼び掛けた。
 副大統領は同容疑者の主張がイスラム教に反することを信者に伝えるようイスラム指導者らに要請した。
 ビデオでは10月1日のバリ島同時爆弾テロの自爆犯3人が「われわれは天国に行く」などと話した後、黒い覆面姿のヌルディン容疑者が現れ、米英両国やオーストラリア、イタリアを敵と主張。「イラクなどでイスラム教徒を抑圧するブッシュ(米大統領)らと戦う」と述べた。




■JI幹部とみられる男、西側諸国への攻撃を予告=インドネシアTV


◎[ジャカルタ 17日 ロイター] インドネシアの民放テレビ局メトロTVは17日、イスラム過激派「ジェマ・イスラミア(JI)」の幹部とみられる覆面を被った男が、西側諸国への攻撃を予告しているビデオテープを放映した。
 テープは、インドネシア警察のテロ対策班が先週、別のJI幹部の隠れ家を捜索した際に発見した。
 有力紙コンパスによると、ユスフ副大統領は、ビデオテープに映った男がJI幹部で、2002年のバリ島爆破事件などの主犯格とされるヌルディン・ムハンマド・トプ容疑者だ、と指摘。
 この男はビデオテープのなかで、「米国、オーストラリア、イングランド、イタリアが、すべてわれわれの敵であると再度宣言する」とし、「特にオーストラリアについては、ダウナー(外相)とハワード(首相)が自国を滅亡に導いており、暗黒と不幸とムジャヒディン(イスラム戦士)の脅威に向かっているとあらためて警告する」と述べている。