カラチで爆弾テロ 6人死亡


■印パ、住民越境で合意 カシミール実効支配線


◎【イスラマバード14日共同】パキスタン外務省は14日、パキスタン地震で被災した同国とインドのカシミール住民の救援目的の越境を、実効支配線(停戦ライン)の1地点で17日から開始することで双方が合意したと発表した。
 発表によると、17日はウリ(インド)−チャコティパキスタン)間を開放。両国は既に5地点の開放で合意しており、他の4地点も19日以降越境が実現する。
 ただインド側の受け入れ態勢の問題から、各地点での越境は週1回のみになる。既にインド側が83人、パキスタン側が70人の越境希望者のリストを提出したという。




■カラチのケンタッキーフライドチキンで爆弾テロ 6人死亡


◎【イスラマバード15日共同】ロイター通信によると、パキスタン南部カラチの米系ファストフード店「ケンタッキー・フライド・チキン」の店舗外で15日、自動車爆弾が爆発し、救急当局者は少なくとも6人が死亡したと明らかにした。
 南部の中心都市カラチでは、繁華街でたびたびテロや暴動が発生。今年5月にはイスラムシーア派のモスク(礼拝所)で自爆テロがあり、犯人2人を含む5人が死亡。その後、暴徒化した群衆がケンタッキー・フライド・チキンに放火し店員6人が死亡した。
 また、9月には、住宅地近くのケンタッキー・フライド・チキンと海辺のマクドナルドの2つの米系ファストフード店で爆発があり、3人が負傷した。


【追記】使われた爆弾は時限式とみられている。(毎日)




■反政府組織が犯行声明 パキスタンの爆弾テロ


◎【イスラマバード15日共同】パキスタン南部カラチの米系ファストフード店「ケンタッキー・フライド・チキン」前の車爆弾爆発で、同国南西部バルチスタン州で天然資源収入の地元還元を求める反政府組織「バルチ解放軍」を名乗るグループが15日、新聞社などに犯行を認める声明を出した。
 同じビルに事務所を持つ石油公社を狙ったと主張しており、反政府テロの可能性が出てきた。シェルパオ内相は「(同組織の犯行を)排除できない」と語った。
 一方、カラチの警察当局幹部はロイター通信に対し、米国の権益を狙ったテロとの見方を示していた。


【追記】この爆発について、パキスタン南西部に拠点を置く少数民族の反政府組織「バルチスタン解放軍(BLA)」が、AP通信などに電話で犯行を認めた。BLAは、KFC近くの「パキスタン石油(PPL)」の事務所があるビルの前の車に時限爆弾を仕掛けたとし、「政府に対する抗議だ」としている。BLAは、その拠点地域で産出する天然ガスの利益を還元するよう、政府に求めている。(朝日)