印パ首脳がテロ後に初会談


■和平進める意向伝達 印パ首脳がテロ後初会談


◎【ダッカ12日共同】南アジア地域協力連合(SAARC)首脳会議のためダッカを訪問しているインドのシン首相は12日、パキスタンのアジズ首相と会談し、両国の和平を前進させるとの意向を伝える一方で、相次ぐイスラム過激派によるテロ活動が世論や政府に否定的な影響を与えていると警告した。
 インドのサラン外務次官が記者会見で明らかにした。両国の首脳が直接会談するのは10月29日のニューデリー同時テロ後、初めて。アジズ首相は協力を約束した。
 シン首相は、両国が領有権を争うカシミール地方で、パキスタン地震による被災者救援のため実効支配線(停戦ライン)を開放し救援物資を交換する作業は、今後も継続することを確認。シン首相は追加要請があればさらに救援の用意があると述べた。




パキスタン支援の陸自援助隊に謝意=ヘリポート訪問−ムシャラフ大統領


パキスタン地震を受け、陸上自衛隊北部方面隊などから同国に派遣されている国際緊急航空援助隊に対し、同国のムシャラフ大統領が12日、「日本の支援をありがとう。素晴らしい活動をしていると聞いている」と謝意を表明した。北部方面総監部(司令部・札幌市)が13日、発表した。
 総監部によると、ムシャラフ大統領は現地時間の12日午後1時前(日本時間同日午後5時前)、援助隊が活動拠点のイスラマバードヘリポートで、物資輸送用ヘリの点検をしていた際、突然訪れた。こうした形の訪問は異例という。 




パキスタンで暴徒1500人がキリスト教会に放火


◎[ラホール(パキスタン)12日 ロイター] パキスタンの警察当局とキリスト教聖職者によると12日、中部パンジャブ州のサングラ・ヒルで、約1500人の暴徒が教会3つと修道院、僧侶の住居に放火した。
 カトリック教会のローレンス・サルダナハ大司教は記者会見で、「暴徒らはバスで現地に来た。襲撃は、秩序立った計画的なものだったようだ」と述べた。
 大司教によると、今回の反キリスト教の暴力行為は、現地のキリスト教徒が、借金をめぐってイスラム教の経典コーランを侮辱したという、未確認の情報が原因らしいという。
 人権擁護団体によると、現地では約200世帯のキリスト教系住民が避難した。
 警察当局はおよそ40人を逮捕し、町の治安は回復されたと発表した。
 パキスタンは人口1億5000万人のほとんどがイスラム教徒で、キリスト教徒は3%にも満たない。