インドとの国境が一部開放される


■印パ“国境”を一部開放、徒歩往来は間に合わず


◎【テトリノート(パキスタンカシミール)=平本秀樹】インドとパキスタン政府は7日、パキスタン地震の被災者救済のため、領有権を巡り対立してきたカシミール地方の実効支配線(事実上の国境)を開放し、援助物資の受け渡しを始めた。

 当初は「5か所開放」で合意していたが、7日開放されたのは、インド側プーンチとパキスタン側ラワラコートを結ぶルートだけ。

 また、徒歩による住民の往来も、複雑な身元調査を必要とする越境許可証の発給が間に合わず、この日は実現しなかった。

 だが、そうした事情をしらず、パキスタン側には、親族との面会を求めて数千人が詰めかけ、「住民同士が会えないなら無意味」と叫び、実際に実効支配線を歩いて越えようとする住民も。住民2人が逮捕されたほか、警官が催涙ガスで威嚇する一幕もあった。(読売)