女子高生3人が惨殺される イスラム過激派の犯行の可能性


■女子高生3人を惨殺 イスラム過激派か


◎【ジャカルタ岩崎日出雄】インドネシア中部スラウェシ州スラウェシ島)でキリスト教徒の女子高校生3人が下校中にイスラム過激派と見られる6人組に襲われて頭部を切断され、イスラム教徒とキリスト教徒の宗教紛争再燃の可能性が出ている。治安当局は31日までに国軍兵士約600人、警察官約200人を同州に派遣した。
 現地報道などによると、同州ポソ県で29日、キリスト教会の付属高の女子生徒4人が歩いて下校中、刀を持った覆面6人組に襲撃され、3人が首を切断され、1人が顔などを切りつけられた。
 同州ではイスラム教徒とキリスト教徒との比率が半々で、98年から両勢力の衝突が断続的に続き、00〜01年を中心に1000人以上が死亡した。01年末に両勢力が平和宣言に合意したが、その後も今年5月に屋外市場での爆発テロで22人が死亡するなどしている。(毎日)