イスラエルの市場で自爆テロ


イスラエルの青空市場で自爆テロ 市民5人死亡


◎【エルサレム樋口直樹】イスラエル中北部ハデラの青空市場で26日夕(日本時間同日深夜)、パレスチナ過激派による自爆テロがあり、市民5人が死亡、30人以上が負傷した。犯人も死亡した。自爆テロイスラエルが9月中旬にガザ地区からの撤退を完了して以来初めて。
 事件後、イスラム原理主義組織イスラム聖戦が犯行声明を発表した。ヨルダン川西岸で23日深夜、武装部門の最高幹部がイスラエル軍に殺害されたことへの報復だという。自爆犯は占領地ヨルダン川西岸北部ジェニン近郊の20歳の活動家とみられる。
 これに対しイスラエル軍は27日、ガザ市近郊に空爆を開始した。ロイター通信がイスラエル軍放送の話として伝えた。死傷者の有無など詳しいことは分かっていない。
 イスラエルのガザ撤退完了後も、武装組織の解体を求めるイスラエルと、占領地からの軍部隊の撤退などを求めるパレスチナ自治政府の間の溝は埋まらず、両者の首脳会談さえ開けない状態が続いていた。(毎日)




イスラエル、報復攻撃へ ヨルダン川西岸北部


◎【エルサレム26日共同】イスラエル北部ハデラの市場で26日、イスラエル人5人が死亡した自爆テロを受け、同国軍は犯行を認めているパレスチナイスラム原理主義組織、イスラム聖戦への報復攻撃をヨルダン川西岸北部で行う方針を固めた。イスラエル各メディアが同日伝えた。
 イスラム聖戦はインターネットのサイト上で、自爆犯は西岸北部ジェニン近郊の村出身で20代の活動家と明らかにしている。
 パレスチナ自治政府アッバス議長は西岸ラマラで報道陣に対し「市民を標的にした攻撃はパレスチナの利益に反する」と自爆テロを非難した。