■内戦和解憲章の是非問う、アルジェリア国民投票


◎【カイロ=岡本道郎】アルジェからの報道によると、1990年代に国軍とイスラム過激派の武力衝突で約15万人が犠牲となったアルジェリアで29日、ブーテフリカ大統領が提唱した、服役中の過激派メンバーの恩赦などを骨子とする「平和と国民和解のための憲章」の是非を問う国民投票が行われた。
 国民和解の実現を公約として99年に大統領に当選、昨年再選を果たしたブーテフリカ氏は、憲章承認により流血の歴史に区切りをつけたい考えだが、野党勢力は、大統領の真意は政権基盤強化にあると批判している。

 同国の治安情勢は最近、ほぼ落ち着きを見せているが、戦闘は散発的に発生している。
(読売)