鑑識課員をレバノン派遣へ テロ捜査で初の国際協力。


 レバノンのハリリ元首相が2月に爆弾テロで暗殺された事件で、政府は24日、第三者機関として真相究明を進めている国連の国際独立調査委員会に警視庁鑑識課の警察官3人を派遣する方針を固めた。

大規模災害での国際緊急援助隊や鑑識技術の指導などで警察官を海外派遣した例はあるが、個別のテロ事件をめぐる国連主導の国際捜査への派遣は初めて。日本警察の鑑識技術を生かす異例の国際協力となる。

関係者によると、派遣されるのは警視庁鑑識課の警部ら3人で、9月以降、当面数カ月間をめどに現地で調査委のメンバーとして、これまでに収集された爆発物の破片などの現場資料を分析し、専門的見地から調査に当たる。
(共同通信)