パキスタン原発供与へ 中国、30万kw級2基


◎【イスラマバード28日共同】中国がパキスタンに対し、30万キロワット級の加圧水型原子力発電所2基を供与することで基本合意に達していたことが28日、分かった。パキスタン政府高官が明らかにした。中国は2004年、核関連物質・技術の輸出を規制する原子力供給国グループ(NSG)に加盟しており、西側外交筋は今回合意が履行されればNSGの指針に抵触する可能性があるとしている。

政府高官によると、パキスタンは2月19日からのムシャラフ大統領の訪中時に、32万5000キロワットの原発2基の供与を打診、中国指導部が同意の意思を示した。パキスタンは当初、60万キロワット級の原発を望んでいたが断念した。両国の関係当局が資金や技術面などの協議を進めている。