豚肉市場爆破事件で男を拘束


インドネシア警察、豚肉市場爆破事件で男を拘束


◎[パル(インドネシア) 1日 ロイター] インドネシア警察は1日、同国東部にある豚肉市場で昨年12月31日に発生した爆発に関連し、男1人を拘束したと発表した。
 爆発が起きたのは、東部にある中部スラウェシ州の州都パルにあるキリスト教徒向けの豚肉市場。この爆発で7人が死亡、約54人が負傷した。
 警察の発表によると、パルの数カ所で家宅捜索が行われた。容疑者捜索のため、道路の封鎖も強化しているという。
 男は40歳ぐらいで、31日に爆破現場近くで拘束された。警察はこの男を、爆発直前に現場周辺で目撃したとの証言に基づいて尋問しているが、容疑者と断定はしていないという。
 インドネシアは人口2億2000万人のうち、約85%がイスラム教徒。
 しかし東部にはキリスト教徒も多数おり、中部スラウェシ州では1990年代後半から宗教対立が激化。1998─2001年には、パソ周辺を中心に2000人が殺害された。




■ジャワ島で洪水、26人が死亡=警察


◎[ジャカルタ 2日 ロイター] インドネシア東ジャワ州で大雨による洪水と地滑りが発生、26人が死亡したほか数百軒の住宅が被害を受けた。警察が2日、明らかにした。
 災害は1日遅く、クミリ村で発生した。同村はジャカルタの東約800キロにあるジェンバー近郊で、被害者の大半はプランテーションで生計を立てている。
 ジェンバーの警察署長は電話を通じ「現時点で26人の死者が出ており、身元が確認できたのはこのうち9人のみだ」と述べた。2人が依然行方不明という。
 インドネシアの熱帯地域では、洪水や地滑りがよく発生する。違法伐採や農地開墾も地滑り発生の一因となっている。