東アジアサミット開幕


■<ASEAN>首脳会議開幕 ミャンマー問題など論議


◎【クアラルンプール藤田悟】東南アジア諸国連合ASEAN)加盟10カ国の首脳会議が12日、クアラルンプールで開幕した。2020年を目標とするASEANの完全統合に向け、ASEAN憲法的存在となる「ASEAN憲章」の起草を決めるほか、ミャンマー民主化をどう促すかも議論される見通しだ。
 議長国マレーシアのアブドラ首相は11日、記者団に「ASEANはこれまでいろんな場でミャンマーを擁護してきた。しかし、現状を知らずにその国のことを語ることはできない」と話し、ミャンマー民主化停滞に対し加盟国間で高まりつつある不満を代弁した。同日夕の首脳夕食会では、ミャンマーの現状を視察するためASEAN特使を派遣する案について話し合い、12日の首脳会議で結論を出す。(毎日)




■「共同体」構築へ討議=14日、東アジアサミット


◎【クアラルンプール12日時事】将来の「東アジア共同体」形成に向けた取り組みの一環となる初の東アジア首脳会議(サミット)が14日、クアラルンプール国際会議場で開催される。新たな枠組みとなる同サミットが共同体構築に向けてどのような地域協力を打ち出し、役割を担えるかが最大の焦点となる。 




■<ASEAN>首脳会議、憲章の起草を宣言


◎【クアラルンプール藤田悟】東南アジア諸国連合ASEAN)は12日、クアラルンプールで加盟10カ国による首脳会議を開き、将来のASEAN共同体の憲法的な枠組みとなる「ASEAN憲章」の起草をうたった「クアラルンプール宣言」を発表した。
 宣言は、憲章の原則に「価値観の共有」や「民主主義、人権の促進」などを盛り込むとしている。起草はラモス元フィリピン大統領やアラタス元インドネシア外相らで構成する「賢人グループ」に委ね、06年中をめどに草案を作成する。
 ASEANは2020年を目標とする完全統合に向け▽政治・安全保障▽経済▽社会・文化――の3分野で共同体構築の準備作業を進めている。(毎日)




■東アジアサミット毎年開催 ASEAN日中韓首脳


◎【クアラルンプール12日共同】東南アジア諸国連合ASEAN)議長国マレーシアのアブドラ首相は12日、クアラルンプールで同日相次いで開かれたASEANASEANプラス3(日中韓)の両首脳会議が、域外国も含めた東アジアサミットを毎年開催することで合意したことを明らかにした。14日の第1回サミットで正式に決める。
 ASEANプラス3の会議で各国首脳は、政治、経済、安全保障の幅広い分野の協力を目指す将来の地域統合東アジア共同体」構築で「プラス3」の枠組みが主導権を握ることをうたった「クアラルンプール宣言」に調印した。