元首相暗殺未遂/フセイン裁判再開


■「暗殺されそうになった」前首相自ら明かす


◎【カイロ支局】イラク総選挙に立候補しているアラウィ前首相は4日、「中部ナジャフで礼拝中、武装した男たちに暗殺されそうになった」と語った。ロイター通信が伝えた。
 アラウィ氏によると、同氏はこの日、自身の会派「イラク国民リスト」のメンバーらとナジャフイスラムシーア派聖地「イマーム・アリ廟(びょう)」で礼拝中、銃やナイフで武装した集団に襲われた。同氏も拳銃で狙われたが、男が「銃を落としたため」難を逃れたという。
 一方、警察によると、アラウィ氏らは、棒を持った男たちに襲われ、石やトマト、靴などが投げつけられる中、廟から逃げ出した。この際、「国民リスト」のメンバー2人が負傷したという。テレビではサンダルなどを投げられて逃げる光景が放映されたが、アラウィ氏は「(襲撃は)十分に計画されたものだった」と語った。(毎日)




■法廷の正当性めぐり応酬 フセイン裁判が再開


◎【バグダッド5日共同】住民多数を虐殺したなどとして、戦争犯罪で起訴されたイラクサダム・フセイン元大統領(68)らの公判が5日、バグダッドイラク高等法廷で再開され、裁判の冒頭、弁護側と裁判長は米占領下で設置された法廷の合法性をめぐり激しく応酬した。
 裁判長は合法性について「国民議会が承認したのだから合法」と結論付けたが、激しい言い合いとなった。裁判長が弁護団長のドレイミ氏にのみ弁論を許可したため、弁護団の一部が抗議して一時退廷。約1時間半にわたって休廷した。
 休廷後、弁論を許された弁護団のラムゼー・クラーク元米司法長官が弁護団の安全確保を求め、カタール元法相のナジブ・ヌアイミ氏は、法廷は非合法だと主張した。