女性1名が鳥インフルエンザで死亡


■女性、鳥インフルエンザで死亡=保健省


◎[ジャカルタ 30日 ロイター] インドネシア保健省が30日に発表したところによると、死亡したインドネシア女性が鳥インフルエンザに感染していたことが判明した。また、別に死亡した兄弟もウイルス感染が疑われているが、その証拠はないという。
 保健省の上級調査官はロイターに対し、亡くなった25歳の女性はジャカルタの大病院で鳥インフルエンザの治療を受けていたが、「検査の結果、感染が確認された」と述べた。ウイルスが毒性の強いH5N1型かどうかは、香港にある世界保健機関(WHO)関連の研究所で確認する必要があるという。
 ここで確認されれば、鳥インフルエンザによる死者はインドネシアで8人目、アジアでは少なくとも69人目となる。
 またインドネシアでは、11月に死亡したジャワ島西部出身の20歳と7歳の兄弟の鳥インフルエンザ感染が懸念されている。
 彼らは3兄弟のうち2人で、真中の16歳は兄弟が亡くなる数日前、H5N1型ウイルスに感染して病院に入院したが、存命している。
 死亡した兄弟は腸チフスと診断されたものの、鳥インフルエンザの検査は受けていない。
 インドネシア当局は、兄弟の死亡と鳥インフルエンザとの間に確固たる関連はないとしている。




■ネット講義で復興支援 慶大などアチェで開始


◎【バンダアチェインドネシア)1日共同】昨年末のスマトラ沖地震で最大の被害を受けたインドネシアアチェ州の教育機関復興に向け、日本とアジア11カ国の大学が実施している衛星回線インターネットによる遠隔講義が、同州バンダアチェの国立シャクアラ大学で1日までに始まった。
 慶応大の村井純教授らが日本政府や民間企業の協力で進めるスクール・オブ・インターネット・アジア(SOI・ASIA)プロジェクトの一環。シャクアラ大では津波被害で100人以上の教員が死亡し、多くの課目で授業が困難になったため、遠隔講義を準備してきた。
 インドネシアの科学技術研究の中心であるバンドン工科大学が協力、11月に衛星回線受信用パラボラ・アンテナやコンピューターを設置し、日本などから英語の講義の配信を開始した。来年には、バンドン工科大をはじめ国内の各大学とインドネシア語の講義も共有する計画だ。