JI幹部のバシール師が再審要求


■国内検査で男性の鳥インフルエンザ死亡を確認=保健省


◎[ジャカルタ 21日 ロイター] インドネシア保健省は、国内で行われた検査で、35歳の男性がH5N1型鳥インフルエンザウイルスにより死亡したことが分かった、と発表した。最終結果の確定には香港の研究所での検査が必要という。
 同省の担当者は、この男性が死亡したニワトリと接触していたかは不明としている。男性は、数日前に死亡したという。
 世界保健機関(WHO)系研究所の確認によれば、インドネシアではこれまでに7人が鳥インフルエンザで死亡している。




バシール師、再審請求へ…バリ爆弾テロ追及けん制か


◎【ジャカルタ=黒瀬悦成】東南アジアのテロ組織ジェマア・イスラミア(JI)の精神的指導者アブ・バカル・バシール師の弁護士は21日、本紙に対し、今年8月に禁固2年6月の実刑判決が確定した同師が、今月下旬に再審請求を行うことを明らかにした。


 バシール師は、2002年10月に202人が死亡したバリ島爆弾テロを巡り、実行犯らにテロ決行を了承したと認定され、有罪となった。しかし弁護士によると、同師から了承を得たとされる実行犯の死刑囚と面談したところ、「そのような事実はなかった」と主張しているという。


 バシール師を巡っては、今年10月のバリ島同時爆弾テロを巡っても関与の可能性が指摘されており、弁護士は、「師を再び陥れようとする動きを制するため、再審で潔白を証明することにした」としている。(読売)