アルカイダ幹部が刑務所から脱走


アルカイダ幹部が脱走 米軍失態、アフガンで


◎【ワシントン2日共同】アフガニスタン駐留の米軍が今年7月、拘束中の国際テロ組織アルカイダの幹部オマル・アルファルク容疑者らの脱走を許す失態を演じていたことが分かった。ロイター通信が2日伝えた。
 同容疑者は拘束されていた他の3人と一緒に7月10日、アフガンの首都カブールの約50キロ北方にあるバグラム米空軍基地内の収容施設から脱走し、現在も逃亡中。
 同容疑者は1998年ごろ、アルカイダの指導者ウサマ・ビンラディン容疑者の指令を受けて東南アジアに潜入。イスラム地下組織ジェマ・イスラミア(JI)と連携し、テロに関与したとして2002年に拘束、アフガンに送られていた。
 アルカイダのメンバーら数百人が収容され、厳重な警備が敷かれた同基地からの脱走は初めてという。旧政権タリバン側は脱走した4人が自分たちの支配地域に入ったとしている。

【追記】同容疑者はクウェート生まれ。90年代はじめ、アルカイダに参加。98年から逮捕まで、米同時多発テロ事件(01年9月)の首謀者、ウサマ・ビンラディン容疑者の指示で東南アジアに潜伏していた。(毎日)