イラクで衝突相次ぐ 27人死亡、米兵9人も


イラクでは3日も衝突が相次ぎ、少なくとも27人が死亡した。

 現地からの報道によると、バグダッドで3日、シーア派のモスクで礼拝中の信者を狙ったトラックによる自爆テロが起き、10人が死亡。首都のドーラ地区ではシーア派の家族が住む家に銃を持った男らが押し入り、家族4人を壁に立たせて銃殺。南部バスラでも家族6人が銃殺された。

 イラク駐留米軍の3日の発表によると、西部アンバル州で2日にあった武装勢力による攻撃で、米兵4人が死亡した。(朝日)




イラク撤退めぐり舌戦 伊総選挙前に党首討論


◎【ローマ4日共同】総選挙を9、10日に控えたイタリアで3日、与野党党首による討論が行われ、イラク派兵などについて舌戦を展開した。野党の中道左派連合を率いるプローディ元首相は「政権を取ったらなるべく早く全面撤退する」と言明。与党、中道右派連合のベルルスコーニ首相は「今年中に撤退する」と従来と同じ内容を繰り返した。

ロイター通信は90分にわたった党首討論について、多くの専門家が「引き分け」だったとみていると伝えた。

イラク戦争当時、欧州連合(EU)欧州委員長だったプローディ氏は開戦前から「戦争は不可避ではない」と述べ、開戦には慎重だった。

劣勢が伝えられるベルルスコーニ首相は住宅税の撤廃を打ち出すなど巻き返しを図っている。




■5000人虐殺で追起訴 イラク法廷、元大統領を


◎【カイロ4日共同】イラク高等法廷は4日、北部のクルド人約5000人が化学兵器で虐殺されたといわれる事件を含む1980年代のクルド人弾圧「アンファル作戦」に関与したとして、フセイン元大統領ら7人が起訴されたことを明らかにした。フセイン被告の起訴は2件目。AP通信が伝えた。

初公判は来月にも行われ、既に裁判が始まっている中部ドジャイルのイスラムシーア派住民虐殺事件とは別の判事団や検察官が事件を担当するとみられる。

ほかに起訴されたのは「ケミカル・アリ」の異名で知られるマジド元国防相ら。